ももくろ日記 '06Nomugi

2006年04月05日

最終日の朝。ラビットの運転室を開けると、ネズミが走って逃げま した。いることは知っていたので(運転盤を開けるとフンがいっぱ いある)、別にどうということはないのですが、いつまでもゴソゴソ と音がします。何気なくゴミ箱にしているオイル缶を見ると、中に 一匹入っていました。
「……どうやって入ったんだよ、お前は」
姫ネズミなので毛並みも悪くなく、可愛いっちゃあ可愛いです。ヒ クヒクと立ち上がって鼻を動かしていると、思わずデコピンをくれ てやりたくなりますが。全く、悪戯ばかりしやがって。
で、営業を始めると、予報通りの雨。そして、問題の雲が近付いて きます。
「光ってますけど……」
山頂から連絡が来たのが12時過ぎ。そんなこと言われても乗っ ている人がいるんだけど。どうするのがベストなのかと考える暇も なく、すごい勢いで雹が降ってきたかと思ったらドーン。
……雷は読めません。予想していたより早い訪れだったので、そ れでもう止めました。携帯の天気サイトで落雷情報を見ると、どん どん雷雲が近付いてきているようなので、14時で全ての運転を 終了することにしました。だってさ、怖いじゃん。ヘソ取られちゃう んだよ?
ネズミは缶の中でおとなしくしていたのですが、やっぱり動物は天 候の荒れを察知するんだという話になり、じゃあ記念に(←何 の?)撮っておくかと言うと、もうちょっと綺麗な缶に移し替えると 言います。圧雪車からカメラを持って戻ってくると、ちょうど移し替 えるところだったのですが、さすがはネズミ。この機会を逃しませ んでした。
「うわーっ」
「げぇっ」
「ちょっ、ちょっ」
缶の縁に乗り、はたいて戻そうとするのを器用にかわして逃げて いってしまいました。
「あーあ」
本当は持て余していたので、ちょっとホッとしたのですが。……そ んな最終日でした。

不安定な天候で、十分な状態でない日も多々あったのですが、ご 来場、ありがとうございました。来シーズンも、スタッフ一同心より お待ちしております。

蛇足
最近、酔っぱらうと記憶が飛ぶんですが。ヤバイだろ、俺。てか、 そんなになるほど飲むなってことですね。はい。

2006年03月30日

正に、ラストスパートといわんばかりの寒波っぷりです。夕方、部 品を交換しにラビット山頂に上がると、またしても大荒れの模様。 何だってこの時期に、手足の先が痛いのを耐えながら作業しなき ゃいけないんだとかブツブツ言いながら、鼻水を垂らしてきまし た。
終わってから下ると、下は無風でチラホラ雪が舞っている状態。こ りゃあ下にいれば上のことなんて想像もつかんわとか思いつつ、 何であそこはあんなに荒れるんだろうとか思いつつ、深い深い溜 め息がでた今日この頃です。

2006年03月29日

昨日、吉宗でガセの鷹狩りを二回も引きました。初めはガセだと 分かっていたのでいいのですが、2回目の時はモロにいいゾーン できて、思わず「勝った」と思ってしまいました。外れた時のショッ クは言わずもがなです。……そのせいか、今日は大荒れの天気 でした。
ラビットどころか、第6リフトでさえ回せないほど荒れたのは久し振 りです。桜が満開なところもあるっていうのに、何で今更マイナス 10度とかになる?まあ、雪見桜っていうし(←いわない)、そんな ものなのかもしれません。
さて、残すところあと四日。このまま寒さを維持してくれれば、かな りいい状態で終えられそうです。……ポカポカ陽気なると、グサグ サでかえって悪くなるかも。取り敢えず、風よやんで。

いつもお出迎えをしてくれるリスが、先日一匹増えていました。2 匹でつるんで走り回り、何とも微笑ましかったのですが、最近はま た一匹でうろついています。上手くいかなかったのでしょうか。そ れとも、もう仕込んだ?

2006年03月24日

二月にあれほど雨が降ったのは何だったのだろうかと思うほど、 雪が降ります。昨日は20センチほど積もってから雨になり、なか なか悪い状態でした。当然のように、樹海の周りは屋根から落ち た雪だらけ。
「あー、もうやんなった」
裏の雪をかいていたママさん、本当にしんどそうです。
「……遊びに来てる衆いっぱいいたけど、(駄賃)昼飯でどう?」
示し合わせたのか、休みのスタッフが数人滑りに来ていたので急 募をかけたところ、10分もしないうちに樹海の前に集合していま した。流石です。……何が?

2006年03月20日

久し振りに寒い夜。チャンピオンが荒れていなかったので、割と気 軽にラビットコースに上がっていくと、そこには何故かなんちゃっ てモーグルコースがありました。
「……場所間違えた?」
んなわけねえだろ。……なかなか押しごたえがありました。

樹海のママが、沖縄土産に泡盛を買ってきてくれました。せっかく なので割らずになめていると、樹海の娘たちが興味を示したので なめさせてみました。一人目、
「うぐっ…」
普通の反応です。二人目、
「……くしっ、くしっ、くしんっ」
何がどうしてそうなるのか、くしゃみをします。
「くしんっ、あー……、くしっ」
面白いので、機会があればもう一度なめさせてみます。




過去へ
過去へ


《待夢ゼロ》